第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会

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ご挨拶

 

総会長ご挨拶

第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会の開催に向けて

第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会
総会長 松本 哲哉
(国際医療福祉大学医学部感染症学講座 主任教授
国際医療福祉大学成田病院感染制御部 部長)

本学会も2023年に第34回の総会・学術集会を開催すること運びとなりました。私は総会長を拝命し、身が引き締まる思いです。
 新型コロナウイルスの影響が続く中で、臨床における微生物検査のあり方も大きく変わってきました。どの診療科においても、患者を診察する上でコロナに感染している可能性に配慮しながら対応し、もし見逃すと院内でクラスターが起こるなど、緊張状態での医療が続いています。そういう意味では、この数年は微生物学検査、特にコロナかどうかの検査がいかに重要な役割を担ってきたかが実感できた時期でもありました。微生物検査室にはさまざまな機器が導入され、スタッフの増員もあり得たかもしれません。ただし、今後、コロナの完全な終息は難しいでしょうが、収束に近づけば検査のとらえ方も変わってくる可能性は高いと思います。そのため、ポストコロナの微生物検査のあり方も議論すべき時に来ていると思われます。
 本学会のテーマは「臨床にさらに貢献できる微生物検査を目指して」とさせていただきました。もちろん微生物検査は現時点においても臨床に貢献できていると思います。しかし、これで満足せず、”さらに上を目指して” 検査のレベルを上げるためには、何が必要なのかを、みんなで集まって議論し考える場にできればと思います。
 今回、副総会長を村田正太先生(千葉大学医学附属病院検査部副技師長)、プログラム委員長を佐々木雅一先生(東邦大学医療センター大森病院臨床検査部副技師長)にお引き受けいただきました。微生物検査の現場で活躍しておられるお二人とタッグを組んで、皆様に参加して良かったと言われるような学会を目指して準備を進めていきます。すでにこれまでの学術集会で無かった企画案のご提案もいただいており、私も楽しみにしております。
 学術集会の意義は情報の共有だけではなく、人的な交流や、いろいろな人の考えを直に聞ける点にあるのかもしれません。リモートのメリットも確かにありますが、できればこの会が開催される2023年2月3~5日は、横浜で一同に会して互いの表情を見ながら話し合える場にできることを願っております。

副総会長ご挨拶

第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会
臨床にさらに貢献できる微生物検査を目指して

第34回日本臨床微生物学会総会・学術集会
副総会長 村田正太
(千葉大学医学部附属病院 検査部)

 このたび、副総会長を拝命いたしました千葉大学医学部附属病院検査部の村田正太と申します。
 ここ数十年間で社会問題となった感染症は、腸管出血性大腸菌感染症、人喰いバクテリアと称された劇症型溶血性レンサ球菌感染症のような重症感染症やMDRP、CREなどの薬剤耐性菌による感染症があげられます。感染症の社会に対する影響は大きく、現在は新型コロナウイルス感染症の世界的脅威に国民の皆様と共に戦っています。
 感染症は、社会や経済のあり方までも変えてしまうことを改めて思い知らされています。
 日本臨床微生物学会は、感染症の検査診断に資する最新情報の提供や検査技術の普及、発展を通じて社会に貢献すべく活動しています。感染症診療に携わる医療従事者の中で、私共臨床検査技師はその時々の状況に応じた微生物検査体制を構築し、最適な検査を追究しています。
 本総会・学術集会のテーマは、総会長の松本哲哉先生を中心として「臨床にさらに貢献できる微生物検査を目指して」とさせていただきました。
 微生物検査は、検査プロセスである検査技術もさることながら、検体採取などの検査前プロセスや結果報告などの検査後プロセスも検査の品質に大きく関与します。また、チーム医療としての微生物検査室の役割も今後さらに重要度が増すと感じております。本総会・学術集会では、関連する種々の内容を整理、新たに考え、議論することにより、臨床にさらに貢献できる微生物検査に繋げたいと考えております。
 本総会・学術集会が未来への羅針盤となるよう、プログラム委員会の先生方が、現在、テーマに沿った鋭意企画に取り組んでおります。プログラム委員会の委員長は東邦大学医療センター大森病院臨床検査部の佐々木雅一先生が務めてまいります。
 微生物検査のさらなる発展を皆様と一緒に目指してまいりたいと考えております。
 多数の皆様にご参加いただき、是非とも日頃の研究成果をご報告、ディスカッションしていただきたく、何卒ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

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